2011年3月31日 of GAIPRO.NEWS

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電源いらずのHDMI分配機、その真価とは。

2011.3.31

HDMI分配

 3月も本日で終わり。1月に3回の更新どころか、すっかり滞ってしまった。特に今回の震災での影響も多く、被災者の方々には心よりお見舞い申し上げたい。
 震災の記事を見るたびに、幾度もくじけそうになる心をおさえつつ、明るいニュースも探していたところ、小さなニュースだが、筆者にとってかなり興味深いニュースがあったのでご紹介したい。DSLRでの撮影ではモニターアウトが必須な事はこれまで書いてきた通り。ネックはその映像の分岐であった。そこで現場ではHDMIやSDIの分配機を使用して映像をカメラマン用とディレクター用に分けていたのだが、電源が必要なため、ACを確保したり、はたまた自作のバッテリーに繋げたりと苦労が耐えなかった。そこにきて、サンコーレアモノショップから電源がいらないとみられるHDMI分配機(HDSP0201)が発表された。しかも値段は780円と激安!はたしてまともに使用できるのか、この値段ならと思い、パチンコにつぎこむ勢いで「購入ボタン」をポチる。


おしいの一言!値段相応で割り切った上で使用すべし !

解像度はSD残念ながら解像度はSDに

さあ、実際に電源が必要ないHDMI分配機であれば、使用用途は一気に広がる。はやる気持ちを胸に、さっそく弊社で機材をセッティング。まずは一眼ムービーとしてメインで使用しているEOS 7Dから。モニターはSONYのLMD-940と、LPM-770BPを用意、その二つのモニターに例の分配機をかまして、7DのHDMIにミニ変換を経由し装着。ライブビューオン!おお!!映った。2つとも鮮明だ。一眼ムービーでの外ロケの夜明けが来た!心が踊ったその直後、若干の違和感が…。あれ?なんかアスペクト比違ってる?スキャンは?モニタ側の設定をいじってみる。しかしなにも変化せず、4:3の映像で固定されてる。あれれ?おかしいな。そして画面右上の入力信号の表示に気づく。なるほど、入力は640x480で固定されているのか!そういうオチだったのか。あぁおしぃ!これがフルで信号でていればなぁ。ということで一旦は落胆する。


外ロケでは威力を発揮しそう。特にEOS 5D MarkⅡには有効

HDMI分配電源いらずはどこでも使用可能に

ただ、SDの解像度になってしまうとしても、電源いらずでモニタアウトの分岐が出来るのは、電源の確保が困難な外ロケでは大きなアドバンテージ。筆者は今度は試しにEOS 5D MarkⅡをつないでみた。こちらもなんなく映像が分岐され、2つのモニタに映像が映し出される。考えてみればEOS 5D MarkⅡの場合は録画中は最初からSDになる仕様だ。そういえば、EOS 5D MarkⅡで作業していると、普段は1080で出力されるのに、録画した途端に640x480になるため、モニタによっては一瞬ブラックアウトし、画面の比率も変わってしまうといったわずらわしさがあった。それが、この分岐を使えば、モニタに行く映像は最初から640x480なため、録画開始時のブラックアウトもおこらずスムーズに録画が始まった。結果として言えば、EOS 5D MarkⅡがメインの現場であったら、かなり利用価値があるのではないだろうか。あとはピントの問題は、あまり動くものをおいかけるようなものでなければ、最初にきちんとピンあわせしておけば問題ないであろう。用途によっては十分役に立つ、まさにレアモノなグッズだと確信した。なんせ780円という値段を考えれば、持っておいて損でないことは間違いない。



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