2010年11月26日 of GAIPRO.NEWS

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Theatre劇団子「シアター!」YouTube用CMを作る

2010.11.26

18年の集大成、紀伊国屋公演に向けた告知CM。

 主宰、石山英憲が劇団「Theatre劇団子」を立ち上げてから18年。思えば、学生時代に映像と演劇のプロフェッショナル集団として立ち上げた「ガイプロジェクト」が現在のガイプロモーションの原型である。当時は「Theatre劇団子」を中心に、映画や舞台など、様々な活動を行っていた。社会に出てからは次第にメディアの製作の手伝いをさせていただけるようになり、CMやテレビなどの活躍の場を広げる結果となった。現在は、映像制作会社として独立したものの、劇団の映像などは引き続き制作させていただいている。今回は18年の集大成というべき、紀伊国屋での大舞台。原作は有川浩先生の「シアター!」。もともとはTheatre劇団子がモデルになっていた小説なので、逆輸入というべきか、原作者、出版社のご好意で今回の公演が実現した。本来であれば、舞台上に流す映像を製作させていただいてたのだが、本業が忙しくなってしまい、最近ではなかなか手伝うことが難しくなってしまった。そのかわり、毎回舞台の撮影やPRビデオなどを製作させていただいている

撮影はハイブリッドカメラ、SONY Z5Jを選択、撮影はプログレッシブ

q_main_top.jpgSONY HVR-Z5J
 今回の映像はYouTubeなどに流すための番宣的な映像。舞台告知映像である。依頼を受けたとき、EOSムービーで撮影してしまおうかと悩んだが、タレントさんのスケジュールがタイトなことや、現場がいきあたりばったりの予感がしたので、どういう体制でもすぐ撮影できるようにHDVカメラを選択。機材はSONY-Z5J。コンシューマレベルではメモリー記憶タイプのAVCHDが台頭している映像業界だが、Z5Jの利点はテープとメモリのハイブリッド撮影が可能なこと。いざという時にデータが消える、といった心配も無縁。また、フォーカス合わせの有効なピーキング機能や、SONY開発のGレンズ20倍ズームなど、業務用ビデオカメラではかなり高機能なカメラだと思っている。イメージャーは1/3型CMOSなので、一眼ムービーに比べると、果てしなくパンフォーカスだが、逆に機動力が上がる。そういう意味では現場でどのような機材をチョイスできるかも、いい絵を撮れる需要なファクターかと思う。YouTubeなどWEB用の映像ではプログレッシブが基本だ。インターレース素材はPCなどではクシ場のノイズが出てしまう。Z5Jの設定は30Pで撮影。これでPCでは綺麗な映像で見れる。弊社は編集をFinalCutProで行っているが、このソフトはインターレースとプログレッシブの扱いに若干の難があるのだ。プログレッシブとインターレースについての「戦い」に関してはまた別の機会に詳しく話したいと思う。


AfterEffectsはFinalCutProのベストテロッパー!?

ピクチャ 4.png
 タイトルなどはすべてAfterEffectsで作る。FinalCutProのタイトラーはとても貧弱。そこで、弊社ではAfterEffectsをテロッパーとしてよく使用する。静止のテロップはTIFFでアルファ付きで書き出す。動画テロップ(モーションテロップ)の場合は、ProRes4444でアルファ付きで書き出せば、FinalCutProのタイムラインに乗せたときにレンダリングを必要とせずリアルタイムで映像と合成してくれるので便利だ。今回の映像で言えば、左上の「中継」のテロップに時折閃光が走るアニメーションがあるが、これはAEでモーションを付けてProRes4444で吐き出してFinalCut上で合成している。その他のテロップはすべてTIFFの静止画像だ。


CS5からFinalCutProのファイル更新行われず

ピクチャ 7.pngProRes4444はリアルタイム合成AdobeCS4の時は、AEで作ったテロップに修正が入ると、FinalCutProを立ち上げたままで、AEで上書き書き出しを行えば、FinalCutProに戻ったときに映像を更新してくれたのだが、CS5になってから、なぜかエラーが起きてこの技が使えなくなってしまった。メタが悪さしているのか、原因がまったくわからない。仕方ないので、いちいちFinalCutProを終了してからAEで上書きで書き出し、FInalCutProを再び立ち上げている。TIFFで書き出したテロップは問題ないのだが、なぜか動画テロップだけがこの現象、うーん、時期FinalCutProでまた元に戻ってくれることを祈る。


この記事に関してのご意見ご質問

お名前 : ん
本文 : Z5JではきついなPMW-F3Kは無いのですか

【筆者より】

PMW-F3Kは購入を検討中です。筆者はSONYの操作性は好きですし、なにより独自開発(タムロンのOEM?)のプライム単レンズが3本も付いてくるのは、価格から見てもかなりお買い得な気がします。F35は高値の花でしたが、これなら手が届く価格帯です。あとはEOSムービーと比較した時の費用対効果といったところでしょうか?CMOS共通の悩みですが、ローリングシャッター現象が悩みどころです。

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