2012年4月21日 of GAIPRO.NEWS

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今、リグが面白い!

2012.4.20

 DSLR全盛期の昨今、それにともなう様々なガジェットが発売されています。その中でも外せないのがリグ。先日もZ5J用リグとして若干紹介しましたが、このリグ、使えば使うほど面白い。リグを利用して自分のスタイルにあったカメラにカスタマイズできる楽しさ。すでにトレンドにさえ感じてしまう、リグにまつわるエトセトラを今回はご紹介したいと思います。(あくまで弊社に限った使い方とお断りしておきます。)

GENUS製リグ

GINUS全パーツ。まさにブロックを組み立てる感覚の楽しさ。リグの中では比較的値段も手頃で、しっかりした作りのリグ。ベーシックなセットで販売されています。ただしTOPのグリップハンドルなどは付いていないので付けたい人は別途購入する必要があります。後方ウエイトが付属するため、ショルダーバットを重心としたバランスがとりやすいです。しかし経験上ウエイトを付けると総重量もアップするため肩に結構な負担がかかります。最近ではウエイトを付けず、腕、肘、肩の3点でささえるスタイルで利用することが多いです。パーツほとんどの部分がバラバラになるのでカスタマイズ度は高いです。カメラ部プレートも穴がたくさん空いているので工夫次第でいろんな使い方が出来ます。


TYPE1 DSLRの王道、EOS7Dショルダーリグ

EOSDSLRの火付け役であるEOSのショルダー型使用例です。特に足場の悪い場所では重宝します。ビューファーにZACUTOのZ-Finder、ご存知の通りHDMIスルーが付いているのが最大の利点です。その他、ピーキングやピクセルバイピクセルなど、小型ながら一通りの業務用モニタ機能を備えています。EVFはカメラ量販店で売っているような短めのプレートで設置しています。ただしビューファーに目を当てすぎると、その力でEVFが回転してしまうのが悩みどころ、ガッチリ固定できる機構が欲しいです。後方にはウエイトを付けてショルダー部分で完全にバランスがとれるようにしているため腕への負担はありません。レンズはIS付きのものをチョイスすれば、かなり安定した画を撮影できます。特にCanon 70-200mm F4 IS付きの人気の望遠レンズでの手持ち撮影には威力を発揮します。このセットで足場の悪い山間でのEOS撮影では威力を発揮しました。


EOS 7Dリグだけで出来ないことは量販店で売ってるプレートも利用Z Finderトップハンドルが欲しいところEOS 7D足場の悪い場所での手持ち撮影には威力を発揮。



TYPE2 GH2のENGスタイル(AF105もどきスタイル)

GH2液晶にファインダーを取り付けられれば完璧なショルダーGH2にGH2はMicro4/3大判撮像素子を備えながらビデオライクな使い方ができる非常に使い幅の広いコンデジ。最近ではENGHなんて言葉も出て来てB4マウント変換とエクステンダーで従来のENGレンズを取り付けて現場に投入している強者な方々も出てきました。そこで弊社でもGH2を使って音声回りも考えたENGリグを組んでみました。キャノン端子をそのままGH2に入れることは出来ないので、TASCAMのDR-100を経由し、そのLine outをAZDENのCam3IIに入れマイクレベルまで落としてGH2のミニミニピン入力に入れています。このあたりの接続プランはEOS 5D MarkII取材セットと同じです。DR-100は会社に転がっていた小型クランプと雲台を組み合わせて設置しています。またリグに組んだままカメラバックに入れられることを前提としています。インタビュー撮影など現場でこのセットをくみ上げている時間が無いため、サっと取り出して、サっとマイクを接続して、すぐに取材に対応できるようにしておくためです。レンズにNOKTONなどの明るい大口径レンズを使えば深度を浅くしたリッチな取材映像を撮影できます。と、楽しんでカスタマイズしていますが、最初からこのセットを用意するのであれば素直にAG-AF105を買ったほうがいいかもしれません(笑)


GH2DR-100経由のキャノン入力部分。ファンタム対応です。GH2三脚に載せるとちょっとカッコイイGH2リグを組んだまま、サっとバックに入れられるのがポイント



TYPE3 CanonXA10のENGスタイル

XA10やはりショルダースタイルは現場感が出るこの組み合わせはオススメです。XA10は小型の割に高画質・高性能で業務レベルのカメラですが、デメリットはその小ささ故に現場で迫力に欠けることです(笑)。で、リグを使うことで少しでもENGスタイルに近づけることを試みました。結果として見てくれだけではない使い易い業務用カメラに変身を遂げました。
サポートロッドは短めに使い、コンパクトなショルダーリグにカスタマイズ。XA10はズームレバーが本体上面についているので、少しでもENGスタイルに近づけるため、純正リモートコントローラーであるZR2000をサイド側に設置。これで右手でハンドル、XA10ZR2000をサイドに付けてENG風カメラオペレーションを実現左手でズームやフォーカスといったENGスタイルの操作が可能になりました。さらにZR2000のすばらしい所はダイヤル選択でスーパースローズームも可能になる所。このセットリグとXA10のパワードISと併用することで、手持ちでもピタっと止まった超スローズームが可能になります。いつもはZ5Jを持って行くところですが、先日のCMメイキング撮影では威力を発揮しました。コンパクトで高画質、AVCHD撮影、ショルダー、使えるカスタマイズです。




こんなセットも。iPhoneリグ

iPhone4SiPhone4S。なんと1080 30pのハイビジョン撮影が可能やってしまいました、iPhoneENGの登場です。実はかねがねiPhone4Sのムービー画質には驚かされているので、こういうセットもアリかと思っています。リグだけポンと車ん中にほおりこんで置けば、カメラを持っていなくても、サっとiPhoneを取り付けてENG風撮影。iPhone4Sは手ぶれ補正もそこそこ効くのでリグにのせて撮影すれば、結構安定した画が撮影できると思います。さらに音声回りのアイテムも各種販売されていますので、その気になればマイク入力も難なく可能です。(ちなみにiPhoneの4軸ジャックは、GND、L-out、R-out、Mic-inputとなってます。ですのでマイク入力しながら音声モニタリングなんていうこともイヤホンジャックだけで可能です。)極みは、ワイコンにテレコン、さらにはDOFアダプターまで、とことん改造を楽しめると思います。iPhoneだけで番組も作ってしまうプロダクションも出てきましたし、結構無視できないセットかもしれません(w


iPhone4S凝りたくなってしまいますが、このぐらいの気楽さが吉?iPhone4S小物の寄せ集めでリグに固めたiPhone4S



 もともとZ5Jをショルダータイプにしたいということで購入したGENUSのリグでしたが、このようにシーンに合わせてカスタマイズすることで「いろんなタイプのカメラ」を作れてしまうところがリグの醍醐味かもしれません。さらにロッドの太さや幅など統一されていることが多いので、海外で面白いパーツを見つけて取り寄せてカスタマイズする方々もいらっしゃいます。まるでウイングつけたりホイール変えたりのような改造車感覚です。ラジコンで言えばミニッツでしょうか?カスタマイズする楽しみもさることながら、カメラの足りない部分を確実に補填してくれるという意味でリグは1セット持っていても損の無いガジェットだと思います。(マットボックスやフォローフォーカスには手が出ていない筆者でした)

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